循環器科

30292599_s

こんなお悩みありませんか?

・呼吸が苦しそうで、よく息切れを起こす
・散歩中に動きたがらなくなる
・咳をする、またはえずくような行為が見られる(運動負荷時・夜中から明け方)
・運動や散歩を嫌がるようになった
・元気がなく、ぐったりしている
・ふらつきが見られる
・舌の色が暗い、または紫色、青白くなっている

これらの症状が見られる場合、早めに動物病院の受診をおすすめします。

 

エルム動物病院では、心臓病の診断や治療に関する基礎検査や、

他院での診断に不安な方のセカンドオピニオンもご対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

循環器科について

循環器科では、心臓や血管系統に関連する疾患の診療をおこないます。動物の高齢化に伴い、人間と同様に心臓病の発症率が増加しています。心臓は全身の健康維持に欠かせない重要な器官であり、適切な診断と治療が動物たちの健康寿命を延ばす鍵となります。

循環器疾患の代表的な病気

◆僧帽弁閉鎖不全症

小型犬に多く見られる心臓病で、進行すると肺水腫や呼吸困難を引き起こします。早期発見と治療が重要です。

◆三尖弁閉鎖不全症

右心系に関わる弁の異常で、体内に水分がたまり、腹水や胸水を伴うことがあります。

◆拡張型心筋症

心臓の筋肉が薄くなることで心臓が大きくなり、血液を送り出す力が低下する病気です。特に大型犬に多く見られます。

◆肥大型心筋症

猫に多く、心臓の壁が厚くなり、血液の流れが妨げられる病気です。血栓症に波及することも多い病気です。

◆肺高血圧症

肺の血圧が高くなることで、心臓に負担をかける病気です。息切れや呼吸困難が主な症状です。

心臓病の疾患が多い種類

特に、小型犬やキャバリアなどの中型犬、純血種の猫は心臓病を発症しやすい傾向にあります。7〜8歳を超えたシニア期の動物では特に注意が必要です。

犬種

・マルチーズ

・チワワ

・トイプードル

・ポメラニアン

・ミニチュアダックスフンド

・シーズー

・キャバリア

など

猫種

・日本猫

・アメリカンショートヘアー

・メイクイーン

・スコティッシュフォールド

 

循環器科での検査と診断

◆身体検査と聴診

問診で日常の行動や症状を確認し、聴診器で心音や呼吸音をチェックします。これにより、初期段階の異常を発見します。

◆レントゲン検査

心臓や肺の形状、異常な影などを確認します。心臓の拡大や肺水腫の有無などを調べる上で重要な検査です。小動物から超大型犬種まで対応可能な設備を備えています。

スクリーンショット 2025-02-26 15.20.05
スクリーンショット 2025-02-26 15.20.11

◆超音波検査

心臓の動きや血液の流れをくわしく観察できます。当院ではBモード・Mモード測定、カラードップラー・パルスドップラー・連続派ドップラーを使用し、精密な診断を実施しています。また、肺エコーを活用し、動物に負担をかけずに緊急性の有無や病態を把握します。

◆心電図検査

不整脈の有無や心臓の機能を評価します。特に失神や突然の倒れ込みが見られる場合に有効です。

AM140正面
eq-kusatsu_img_6

◆血圧測定

当院では静かな部屋で5分以上の複数回の血圧測定を行います。
高血圧は心臓に大きな負担をかけます。適切な薬剤を使用して管理します。

◆血液検査

心臓病に関連するバイオマーカーや、薬剤の副作用による肝臓や腎臓の負担を確認します。

DRI-CHEM-02-1
7equipment-kusatsu3_14
7equipment-kusatsu3_16
血液

エルム動物病院の循環器疾患の治療

草津市・大津市のエルム動物病院では循環器の専門アドバイザーや認定医と連携し、ACVIM(American College of Veterinary Internal Medicine)のガイドラインに基づく標準治療を提供しています。また、ペットの状態に合わせた治療方針をご提案し、飼い主様と共に最適な治療を進めてまいります。

200% guide-img10

◆内科治療

初期段階の心臓病では、薬物療法で進行を遅らせることが可能です。

飼い主様と相談しながら適切な投薬プランを作成します。

◆外科治療

必要に応じて、手術を検討することもあります。特に動脈管開存症や心臓腫瘍などでは外科的アプローチが有効です。

当院では現在、このような手術を経験豊富に行える獣医師がいないため、基本的な検査をしっかり行なった後に、信頼する専門病院への適切な紹介を行っています。

◆生活環境の改善

ストレスを軽減し、無理のない運動を取り入れ、塩分の高い食餌を避けるなど、生活環境を整えることで症状を緩和します。

症例紹介