眼科

図3

こんなお悩みありませんか?

・目が充血している、赤い

・涙や目ヤニが多い

・目をしょぼつかせている、開きにくそうにしている

・目が白い、濁っている

・瞳孔が大きくなったまま

・物にぶつかる、踏み外す

・夜の散歩を嫌がる、怖がる

エルム動物病院では、動物たちの大切な目の健康を守るため、眼科専門の診療と治療をご提供しています。白内障や緑内障、結膜炎など、犬や猫に多く見られる眼科疾患に対応するための設備と技術を完備。眼科検査機材やマイクロ器具、手術ルーペなどを備え、内科的治療から外科的手術まで幅広い対応が可能です。早期発見と適切な治療が視力を守るカギとなります。当院で手に負えない、白内障手術など眼内の治療が必要な場合は、眼科専門の獣医師への紹介手続きを行います。

気になる症状がある場合は、早めにご相談ください。

犬や猫で多い眼科疾患

犬の場合

白内障

・目が白く濁る

・視力が低下して物にぶつかる

・夜間に散歩を嫌がる

・突然方向感覚を失う

白内障は、高齢の犬で特に発症しやすい病気で、目の水晶体が白く濁ることで視力を奪います。原因としては加齢が最も多いですが、糖尿病などの基礎疾患が原因となる場合もあります。初期段階では症状が目立たないことが多いため、定期検診で早期発見が重要です。治療には進行を遅らせるための点眼薬や、根本的な解決を目指した外科手術(水晶体摘出、人工レンズ手術)が用いられます。

 

緑内障

・目が充血する

・眼球が大きくなったように腫れている

・目をしきりにこする、しょぼしょぼする

・視力低下や失明

・目が痛そうで、元気がなくなる

 

緑内障は、急性型と慢性型がありますが、急性型は短期間で失明に至る危険性が高い病気です。眼圧が上昇し、視神経に負担をかけることで視力が失われます。症状には目の痛みや充血、視力低下などがあり、犬では特にビーグルや柴犬で発症率が高いとされています。早期診断が不可欠で、点眼薬や注射、外科手術を組み合わせた治療がおこなわれます。

角膜潰瘍

・目を開けない・閉じている

・涙が大量に出る

・目ヤニが増える

・短頭種で特に発症率が高い

角膜潰瘍は、外傷や異物、感染症が原因で角膜に傷がつく病気です。特に短頭種(パグやフレンチブルドッグなど)に多く、目を開けられない、涙が止まらないといった症状が現れます。軽症の場合は点眼薬や内服薬で治療できますが、重症の場合は医療用コンタクトレンズによる角膜保護。自己血清点眼、角膜保護手術、重度では角膜縫合手術が必要になることもあります。

猫の場合

結膜炎

・目ヤニや涙が増える

・白目が赤く充血する

・目をしきりに掻こうとする

・目を床や壁に擦り付ける

結膜炎は、猫の目の炎症の中で最も一般的な病気の一つです。ウイルスや細菌感染、アレルギーが主な原因で、特に猫ヘルペスウイルス感染症が多く見られます。目が赤く腫れ、涙や目ヤニが増える症状が特徴で、放置すると角膜にも影響を与えることがあります。治療には抗ウイルス薬や抗生物質の点眼薬が用いられ、必要に応じてエリザベスカラーで目を引っ掻かないように保護します。

角膜炎

・目をショボショボさせる

・涙が多く出る

・激しい痛みで目を開けない

・放置すると失明のリスク

角膜炎は、猫が外傷や感染によって角膜に傷を負った際に発症することが多い病気です。激しい痛みを伴い、目を開けられなくなることが特徴です。進行すると角膜潰瘍や失明のリスクもあるため、早期治療が必要です。治療には抗生剤や抗ウイルス薬の点眼に加え、場合によっては手術も選択されます。

ペットの目を守る検査

スリットランプ検査

眼の外観をくわしく確認するための基本的な検査です。

フルオレセイン染色

角膜の損傷を可視化する検査で、微細な変化も見逃しません。

涙液分泌量測定

ドライアイの診断に使用します。

眼圧測定

緑内障やぶどう膜炎の診断に欠かせません。

Tonovet-plus_img

超音波検査

眼球内部を確認するため、特に濁りがある場合に有用です。

眼底検査

網膜の状態を調べるための検査です。

大切なペットをお守りするための眼科治療

内科療法

点眼薬や内服薬を用いて、進行を抑えたり症状を軽減したりします。

・白内障初期では、進行を遅らせる点眼薬を処方します。

・緑内障急性期では、眼圧を下げる点眼や注射を用いて視神経へのダメージを防ぎます。

・角膜潰瘍や結膜炎などでは、抗菌薬や抗ウイルス薬を用いて炎症を抑えます。

外科療法

必要に応じて高度な手術を実施し、視力の回復や症状の改善を目指します。

白内障手術(超音波乳化吸引術):濁った水晶体を除去し人工レンズを挿入。

緑内障外科治療:眼圧を下げるための濾過手術やレーザー手術。

チェリーアイ手術:突出した第三眼瞼を元の位置に戻す手術。

角膜手術:損傷が深刻な場合、角膜を保護するための縫合手術を行うこともあります。

予防とケア

早期発見と予防ケアは、進行を防ぎ治療効果を高めるために重要です。 そのため当院では飼い主様に日常的な目のケアや定期的な検診をお願いしております。

・ドライアイ(乾性角結膜炎)では、日々の点眼ケアや適切な涙液量を維持する方法を指導。

・定期検診で、白内障や緑内障など進行性の疾患を早期に発見し、適切な治療計画を立てます。

普段から、大切なペットの様子を注意深く観察するようにしましょう

待合室

大切なペットの目の健康は、日々の生活に直結します。わずかな異変でも疾患の初期兆候である可能性があるため、普段から注意深く観察するようにしましょう。当院では、最新の技術と設備を駆使し、ペットと飼い主様が安心できる診療をご提供しています。万が一、進行性の疾患や外科治療が必要な場合も、術後のフォローアップや生活改善を含めた総合的なサポートをご提供します。気になる症状がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。