神経科・神経外科

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こんなお悩みありませんか?

・痙攣や発作がある、急に倒れる、失神する
・目つきや行動が変わった
・つまずく、震える
・うまく立てない、歩けない
・首が傾く、眼が揺れる
・足をひきずる・変な動きをする

これらの症状が見られたら、早めに動物病院を受診してください。適切な検査と手術や内科治療をおこなうことで、症状の進行を食い止めたり、回復を促進したりすることが可能です。

神経疾患でよく見られる病気

◆椎間板ヘルニア

椎間板が脊髄を圧迫し、麻痺や痛みを引き起こす病気です。後肢の麻痺や歩行困難、排泄障害などの症状が見られることがあります。症状が軽度の場合は内服治療や安静が有効ですが、重度の場合は早期の外科手術が推奨されます。当院では、「ヘミラミネクトミー」や「ベントラルスロット法」といった高度な外科手術をおこなっています。

◆環軸亜脱臼

特に小型犬に多い疾患で、首の骨が不安定になることで脊髄神経を圧迫します。首の痛みや四肢の麻痺が見られる場合には、外科的整復術が必要です。当院では、環軸亜脱臼に対しても迅速に対応し、治療後の生活の質を高めるためのサポートをおこないます。MRI検査が必要な症例は、速やかに信頼できる医療センターに紹介手続きいたします。

◆水頭症

脳脊髄液が脳内に過剰にたまり、神経症状を引き起こす疾患です。軽度の場合は内服治療で対応しますが、症状が進行した場合には「VPシャント術」と呼ばれる外科手術をおこない、脳脊髄液をお腹へ排出する処置を実施します。

 

検査方法

神経疾患の診断には以下の検査を組み合わせておこないます。


レントゲン検査 腫瘍や骨の異常を確認するために使用します。麻酔が不要で、負担が少ない検査です。
CT検査 体の断面を画像化し、腫瘍の位置や状態を詳細に把握します。全身麻酔が必要ですが、正確な診断に役立ちます。
超音波検査 心臓や血流の異常をリアルタイムで確認します。体への負担が少ない検査です
MRI検査 脳や脊髄の詳細な構造を把握するための検査です。
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エルム動物病院の神経科・神経外科における治療

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草津市・大津市のエルム動物病院の神経科・神経外科では、ペットの神経系疾患に特化した診療と治療をご提供しています。神経疾患は症状が複雑で、病変部の特定が困難な場合が多いため、精密な検査と診断が重要です。レントゲン検査やCT、超音波検査を駆使し、必要に応じてMRIや神経学的検査もおこないます。また、内科的治療が適している場合には投薬や生活指導を、外科治療が必要な場合には高度な技術を用いた手術を実施します。早期診断と適切な治療が、動物たちの予後を大きく改善するカギとなります。

◆外科的手術について

当院では、神経外科分野においても豊富な実績を有し、次のような外科手術に対応しています。また、手術を心がけております。

胸腰部椎間板ヘルニアの手術(ヘミラミネクトミー) 背骨の一部を除去して脊髄を解放します。
頸部椎間板ヘルニアの手術(ベントラルスロット法) 首の椎間板を除去し、神経への圧迫を解除します。
環軸亜脱臼整復術 不安定な首の骨を、ピンとセメント、プレートなどで固定します。
水頭症の治療(VPシャント術) 脳脊髄液を脳外へ排出することで、脳の圧迫を軽減します。

ペットの気になる症状でお悩みの飼い主様へ

 

神経疾患は早期診断と迅速な対応がカギとなる分野です。日常生活で見られる些細な異常でも、神経疾患の兆候である可能性があります。当院では、ペットと飼い主様が安心して治療を受けられるよう、十分な説明とサポートを心がけています。何か気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。