歯科

図1

こんなお悩みありませんか?

・口臭がひどい

・歯肉が腫れている

・よだれが増えた

・口の周りが茶色くなって匂いがする

・頬の辺りをかくような仕草、床にこすりつける仕草が増えた

・ごはんの食べ方が変わった、食欲が低下した

・歯が黄土色〜茶色くなったり、ぐらついたりしている

・頬が腫れて血膿が出てきた

これらの症状が見られる場合、歯周病や口腔疾患が進行している可能性があります。歯周病はワンちゃん・ネコちゃんにとって非常に身近な病気であり、2歳以上の80~90%がかかるといわれています。人でもそうですが、多くの病気の原因になると認められています。早期発見・治療を通じて、ペットの快適な生活を守りましょう。

歯科の重要性と当院の取り組み

口腔内を衛生的に保つことは、健康維持の基本です。草津市・大津市のエルム動物病院では、歯石除去や乳歯遺残、猫特有の口腔疾患への治療だけでなく、予防歯科としてデンタルケア指導にも力を入れています。「口臭が気になる」「歯肉が腫れている」といった症状を感じた際は、お気軽にご相談ください。

主な症例と治療方法

歯周病

歯周病の主な症状

・口臭が強い

・歯茎が赤く腫れる、退行している

・歯の表面が黄土色〜茶色になって分厚くなっている

・歯の根元に膿が溜まる

・歯がぐらぐら動く

歯周病の治療と予防

治療には「スケーリング」と呼ばれる超音波スケーラーによる歯石除去が必要です。人では簡単にできる処置ですが、高周波のキーンという音が鳴るため、犬や猫は非常に怖がって暴れてしまい、麻酔無しでは行えないのが現実です。

当院では血管確保、気管挿管など安全に心がけたうえで、全身麻酔を用いて安全におこないますが、特に6歳以上(人では40歳以上)のペットには、陰に潜んだ病気もあるため、麻酔前に血液・画像検査などの術前検査をおすすめします。

一度歯石を除去してもケアを怠ると再発するため、日常的な歯みがき、定期的な歯石除去が必要なのは人と同じです。

当院では飼い主様向けの歯みがき指導もおこなっています。

乳歯遺残

永久歯が生え揃っても乳歯が残る状態を乳歯遺残といい、特に小型犬に多く見られます。放置すると不正咬合や歯周病を引き起こすため、早期の抜歯が必要です。特に下顎犬歯が遺残した場合には、永久犬歯が内側に生えて上顎に刺さる状態になるため、適切な時期、およそ6−7ヶ月齢に抜歯する必要があります。個体差があるため、当院に幼い時から通っていただいている患者さんには、その頃こまめな来院を促し、適切な時期をアドバイスさせていただいております。

24933172_s

猫の口内炎

猫特有の口腔疾患で、口腔内に強い炎症や潰瘍を引き起こします。症状が進むと食欲不振や痛みによる性格の変化が見られることもあります。

犬は歯周病が酷くてもなかなか虫歯にはならず、歯石を取ると歯自体はピカピカでも歯を支える歯槽骨は溶けてしまっているので止むを得ず抜歯、ということもよくありますが、

猫は人と同じようにエナメル質が溶けて虫歯になります。人のように何回も神経の処理などして歯を治療するということは、その度に全身麻酔が必要なので現実的ではなく、基本、抜歯になります。

重度の場合は、抜歯により口腔内細菌を減らし、炎症を軽減します。

日常的なデンタルケアが予防に効果的ですが、なかなか、毎日歯のケアをさせてくれる猫はまれで、

現実的には、定期的に麻酔をかけてスケーリングをするのが一番効果が高いと思われます。

当院で受けられる治療

歯石除去

スケーラーで歯石を除去した後に、表面を研磨剤で磨くことで、歯や口腔内を清潔に保ちます。

動物は超音波音を非常に怖がるので、全身麻酔を使用して行うことになるため、中高齢以上の動物では、安全性のために事前に健康チェックをおこないます。

 

歯みがき指導

ペットの受け入れ度合いに合わせて、歯ブラシやガーゼ、歯みがきガムを使用する方法を指導します。日常的なケアが歯石再発を防ぎます。当院には、しつけのライセンスを持つ愛玩動物看護詞も在籍しております。

抜歯

ぐらついていたり、根っこしか支えられていなくて、痛みやトラブルの原因となる歯を適切に抜歯し、口腔環境を改善します。

ペットの健康を守るために

31374230_s

歯周病は気づきにくく進行が早い病気です。『全身の万病のもと』と言われるくらい、歯周病の菌が血中に入ることにより、心臓・腹部内臓などの病気の原因にもなっています。

定期的な歯科検診やデンタルケアを通じて、ペットの健康を守りましょう。

草津市・大津市のエルム動物病院では、ペットが快適な生活を送れるようサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。

症例紹介