腫瘍科

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こんなお悩みありませんか?

・皮膚に変なしこり・できものができた

・皮膚に、なかなか治らない炎症を起こした部分がある、拡がっている気がする

・体を触るとゴリゴリとしたものがある

・乳腺沿い(メス)や肛門の周り(オス)に硬いしこりがある

・急に痩せてきた

・元気がない、または食欲が落ちた

・お腹が張っている気がする

・呼吸が荒い

これらの症状が見られる場合は、大切なペットが腫瘍系の疾患にかかっている可能性があります。早めに動物病院での診察をおすすめします。特に高齢のペットでは、定期的な健康診断を受けるようにしましょう。

特に早期に受診が必要な症状

・体にできものがある

・歩き方がおかしい

・下痢、血便、嘔吐がある

・食欲が低下して、急に痩せてきた

・血尿、頻尿がある

・呼吸が苦しそう

・高齢である

これらの症状は腫瘍性疾患の初期兆候である可能性があり、早期に治療を開始することで病気の進行を遅らせることができます。

腫瘍系の病気

犬でよく見られる腫瘍

肥満細胞腫

特徴 犬に最も多く見られる皮膚腫瘍で、良性と悪性があります。悪性の場合はリンパ節や他の臓器への転移が起こることもあります。
症状 皮膚にできるしこり、かゆみ、腫れ、出血など
治療 外科手術、放射線療法、化学療法など

乳腺腫瘍

特徴 特に避妊手術をしていないメス犬の4頭に1頭(25%)見られる腫瘍で、良性と悪性が約50%ずつです。
症状 乳腺にしこり、腫れ、赤み、濁った乳汁の分泌
治療 摘出外科手術、放射線療法、化学療法など

肛門周囲腺腫

特徴 去勢手術を受けていない雄犬に多く見られ、中高齢で肛門の周りにしこりができて大きくなっていく。
症状 自壊(はじける)まではあまり症状がない。はじけると急に気にして舐めまくる。
治療 腫瘤を摘出するとともに、睾丸摘出手術を行い男性ホルモンの影響を無くす。

猫でよく見られる腫瘍

リンパ腫

特徴 リンパ球が腫瘍化することで発生するがん。消化器型や縦隔型などのタイプがあります。
症状 食欲不振、体重減少、嘔吐、下痢、呼吸困難など
治療 化学療法、分子標的薬

皮膚系腫瘍(扁平上皮癌や繊維肉腫)

特徴 皮膚はもちろん、鼻や耳、口腔内などに発生することがあります。
症状 赤い炎症、出血、ただれ、口臭、唾液の増加
治療 摘出外科手術、放射線療法

エルム動物病院の腫瘍治療について

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大津市・草津市のエルム動物病院の腫瘍科では、ペットの腫瘍性疾患に対して高度な知識と技術を駆使し、最善の治療を提供しています。ペットの高齢化が進む中で、腫瘍疾患はますます一般的な病気となりつつあります。これらの疾患はペットの生活の質に大きな影響を与えるため、早期発見と適切な治療が非常に重要です。当院では、痛みを最小限に抑えた快適な手術を基本とし、専門的かつ難度の高い手術にも対応しています。

診断と検査

腫瘍疾患は診断の段階から精密な検査が必要であり、診断が治療の成功率を大きく左右します。

そのため、当院では血液検査や細胞診(注射針で細胞を採取)、病理検査を駆使して、腫瘍の種類を正確に特定したうえで治療計画を立てます。ペットと飼い主様の負担を軽減するため、飼い主様との十分なコミュニケーションを重視し、不安や疑問にしっかりとお答えする姿勢を大切にしています。

 

治療方法

外科的治療

当院では、まずペットの痛みの少ない快適な手術を基本とし、その上で、高度な知識と技術を要する専門的かつ難度の高い手術を実施しております。腫瘍の切除を目的とした手術で、特に悪性腫瘍では「マージン」を含めて切除します。

化学療法

抗がん剤を使用して腫瘍を縮小させたり、生活の質を向上させたりします。

 

分子標的薬

腫瘍細胞のみを標的にする薬剤で、副作用が少ないのが特徴です

放射線治療

高エネルギー放射線を使用し、腫瘍細胞を破壊します(必要な場合は専門機関をご紹介します)。

治療の流れ

初めての来院時

問診や身体検査をおこない、血液検査やレントゲン検査、尿検査などの必要な検査を実施します。腫瘍が疑われる場合は細胞診や病理検査をおこない、腫瘍の種類を特定します。

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血液
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病理検査後の提案

腫瘍の種類や進行度に応じた治療法をご提案します。飼い主様と十分に話し合い、最適な治療計画を立てます。

 

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治療の開始

外科的治療、化学療法、分子標的薬など、ペットの状態に応じた治療を実施します。治療中は定期的な健康チェックをおこない、状態に応じて治療方針を柔軟に変更します。

症例紹介